キャッチボール

土曜の昼間、河原でキャッチボールをした。さわやかな秋晴れ、ではなく灰を撒いたような空はだったけれども、ときどき吹く風が季節外れの汗の量にちょうどよかった。

たった1時間くらいで終了したのだけれど、僕はいま、筋肉痛に見舞われている。単純に走っただけでは使わないめずらしい場所が痛くなったのでメモしておく。ちなみに、僕は右利きだ。

まず、右腕の小手の外側部分。この筋肉の呼び名を知らないのだけれども、手の甲を天井に向け、手首をからだの外側に傾けるときに使う筋肉である。ここを使うと痛い。机にひじをついたままペットボトルを持つと痛い。結構ニッチな筋肉だ。

腹筋。なんで腹筋が、と思ったけれど、恐らく立ったまま足を上げる、という動作か、体をひねる、という動作で使うのだろう。

左足の膝。これは考えなくてもわかる。ちなみに筋肉痛ではなく、間接が軽い炎症を起こしているようで、単純に痛い。体重をかけると痛い。

おしり。これが一番意外だった。いつ使ったかがいまいちわからない。腹筋を同じで、立ったまま足を上げる、というところで使うんだろうか。

肩は殆ど痛くない。これは僕にとってちょっと感慨深い。少年野球をやっていた時分、投げ方が悪かったのだろうか、ボールを投げると肩が痛くなる、という時期が、結構長く続いた。昼夜無く練習していたせい、というわけではないから、ただ単に投げ方が悪かったのだろう。

ボールを投げる、ということ自体が起こらなくなってからも、ふと「どうやって投げたら肩が痛くならないんだろう」と思うことがあり、その都度「正しい投げ方」を調べたり考えたりしていた。一番タメになったのは、ご存知「球界最年長」工藤投手がテレビ番組で投げ方の基本を解説していた、youtubeの動画だった(ということは、結構最近のことですね)。

工藤投手のアドバイスは、ひじを肩より上に挙げること。ひじが肩より下がった状態で体を回転させて投げることは、人間の構造上無理なんです。野球をやったことないひと、かじったくらいで終わっちゃった人は試してみるといい。ああー、なるほど。本当だ、と理解できるはずだ。同時に、こんな基本的なことすら教えられなかったあの大人は、結局野球に詳しくなんかなかったのだ、といまさら理解し、少し悲しくなるだろう。